22話 ニュートン、またお前か。

人物紹介コーナー

 

【No.1】レオナルド・ダ・ヴィンチ

 

⑴人物像

 ルネサンス期を代表する芸術家であり、日本の美術史では「万物の天才」と言われている。史上最高の画家の一人であるとともに、人類史上最も多才な人物である。

 

⑵取得スキル

 音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学など、様々な分野に顕著な業績と手稿を残した。

 

 

【No.2】シブサワ・リ・ヨウスケ

 

⑴人物像

 令和を代表する楽天家であり、家族には「こりゃもうだめだ」と言われている。今が自分史上最高の自分であるとともに、人類史上最も可能性を秘めた人物である。(今のところ秘めているだけで、発揮した形跡はない。)

 

⑵取得スキル

 簿記検定3級。

 

 

ポテンシャル的にはレオナルドといい勝負。

でも、目に見える実力では圧倒的に負けてる。

 

社会に出たとき必要とされるのは、

今の段階では自分じゃなくてダ・ヴィンチだなと。

負けを認めざるを得ない状況。

 

 

自分の実力が発揮される場所はどこかなってたまーに考える。

一番最初に候補から消えるのは物理。

 

 

そう、あれは6年前。

高校の定期テストの思い出。

 

 

なんかね、中学のときは授業中に詩を書いたり、電子辞書でオセロしたりと

やらなきゃいけない事が沢山あったせいで授業聞いてる暇がなかった。

でも、テスト前に教科書読めばできた。

 

高校に入ったら授業聞くようになるかなーって思ってたんだけどね、

ならなくて。

部活の練習をどう乗り切るかのイメトレで頭いっぱい。

テスト前に教科書よんでもビックリするくらい、できない。

 

特に物理に関しては、まず教科書が読めない。

くさび形文字の方がまだ読みやすかった。

 

 

そんで、中間テスト当日。

物理のテスト開始5分前。

 

友達と会話を交えることなく、

全ての外部情報を遮断し、

凄まじい集中力で、教科書に載っている意味わからん公式を、

訳わからん状態で頭に詰める作業。

 

んで、先生が解答用紙配りながら「名前だけ書きなさい。」ってアナウンスしたとき、

Bボタンを連打するかのように、

光の速度でシャーペンを走らせ、

頭に詰め込んだ公式を名前欄の上に書きなぐったわけ。

そんで問題用紙に記述されてる数字を、感覚で公式に当てはめてみた。

 

 

そしたら、16点。

もう「ガビーン!」ってなった。

これがドーハの悲劇かと。

 

さすがに赤点コースだなと危機感感じて、

期末テスト前は、割と勉強した。

 

重力が来ようが、摩擦力が来ようが、万有引力が来ようが、

全て俺の相対性理論で倒してやるってくらい仕上げたつもり。

 

 

そんで期末テストの返却日。

先生が解答用紙を裏にして返却するから、裏のまま受け取って

等速直線運動しながら自分の席に座った。

 

点数がみえるように解答用紙を

そーっと開いて、

 

ぱっと閉じました。

そのまま流れるように机の引き出しの奥の、親に提出する手紙とかが丸まってるところに突っ込んだ。

 

一回深呼吸しまして。

そのあと夢か現か幻かを確認するために、ぽっぺをつねりました。

驚くほどの現実でした。

 

あのね、17点。

1点伸びた。

もう「ガチョーン!」ってなった。

これが第三次世界大戦かと。

 

 

ここで1つ大きな発見。

物理って学問を発展させた人物何人かいるけど、

その1人がニュートン

俺の微積の単位を落とした張本人です。