27話 うーわ。ラスボス前でセーブすんの忘れたわ。

人生は無限じゃなくて有限。

この限られた時間を、

自分にとって必要な事、必要な人のために使うべきだなと。

 

こう考えたとき、真っ先に疑問として浮上してくるのが、

”ネクタイを結んでいる時間”

果たして、首に紐を巻いてる時間は我々にとって必要なのか。

ネクタイと共に歩んだ歴史を振り返りながら、検証していこうと思います。

 

中高の制服が学ランだったから、ネクタイの結び方を成人式当日まで知らなかった。

成人式当日にスーツを着て、あとネクタイ締めたら完成ってとこまで来て、

あ、やべってなった。

これ結び方わかんねっーて。

割とシワシワだったし。

 

家族に助けを求めても、無反応。

家族が放任主義でよかったなって思うけど、

こーゆーピンチの時は大変。

まじで誰も助けてくれない。

 

ここで絶望しないのが俺のすごいところ。

あらゆる可能性を頭の中で繰り広げ、

そして光を見出した。

ゲンタローの家に行こうと。

 

ゲンタローの家は徒歩3分くらいのとこで、小学生の時よく遊びに行った。

もうね、成人式当日に押しかけました。

そしたら、ゲンタローのお母さんがアイロンでシワ取ってくれました。

そんで、ゲンタローにネクタイを結んでもらいました。

あの節は、誠にお世話になりました。

 

たしかに、しっかりと準備しなかった俺が悪い。

でもそれは表面的な問題であって、根本はネクタイの存在自体にあると思います。

 

 

あとエピソードもう一つ。

大学3年からインターンが始まる。

前回の失敗を繰り返さないように、予めネクタイを綺麗にしておこうって思ったわけ。

 

洗濯機に入れました。

ここまでは順調。

 

問題は取り出したとき。

洗濯する前には1メートルくらいあったネクタイが、

60センチくらいに縮んでた。

 

なんか若干縮んだなーくらいならまだ許せる。

でも、明らかに小さくなってた。

ファミレスのメニューでは堂々としてたデザートが、実際に注文したらメニューと変わり果てた小ささできたみたいな感じ。

お前は洗濯のどの段階でスモールライトを浴びたんだと。

 

後に知った衝撃的な事実なんだけど、

ネクタイって洗濯しちゃいけないっぽい。

 

ここで俺とネクタイの歴史に幕が閉じた。

 

お疲れさまでした。