15話 間違えてビザじゃなくてビザの領収書を持ってきちゃった。
幼少の頃、公園に落ちてる木の棒振り回して、
「オレが王様だー!」っつって、妹に威張ってたわけですが、
今となっては
誕プレはこれで入学祝はこれでって、
LINEに化粧品のURLが送られてきて普通に買いに行きます。
完全にフランス革命です。
気づいたら革命起こってました。
しかも、小さい時だって平民(妹)をいじめようもんなら
唯一神のりこ(母)が黙ってません。
神の裁きが下ってました。
もう、パピー(父)に関しては優しすぎて何もしてない。
素晴らしい家族です。
梅雨到来、リョウスケ。
今回は語学学校について。
たった1ヶ月で変わるのは無理かもしれないけど、
どうせならって思って語学学校も通ってみた。
入学初日は手続き。
他の人たちと同じように、ビザを手にもって待機してた。
周りの人のビザは紙2~3枚でホッチキスで止められてたんだけど、
俺のビザ、紙一枚。しかも、片面印刷。裏側は白紙。
圧倒的な情報量の少なさ。
でも、その時は「日本人は信用されてるから他の国よりビザも少なめなんだな。」
っていう訳わからん説得を自分にして落ち着いてた。
んで、提出しに行ったら、これちげーよっぽいことを英語で言われた。
そりゃそうだ。
オーストラリア着いてからトラブルの連続。
今までに、泣きたくなることは何度でもあった。
コンビニで弁当買ったら箸が付いてこなかったり、
フォークダンスで好きな子と踊りたかったのに、その前に曲が終わっちゃったり、
小さい頃、サクマ式ドロップで白色のハッカ味が出てきちゃったり、、、
でも、不思議。毎回誰かが助けてくれる。
箸がないときは、友達が付属の爪楊枝をくれ、
踊れなかったときは、ダンス後に少し会って話してくれ、
ハッカ味は嫌いだからって親に引き取ってもらってた。
その時も、やべーやべーつって、
リュックの中に入ってた紙という紙を片っ端から出しまくり、
挙句の果てには、奥底で丸まってた大学のレジュメしか手札がなくなった時に、
日本人の女の人が話しかけくれた。大丈夫ですかって。
大丈夫じゃないですつった。
そしたら、オーストラリア政府のサイトから俺のビザ見つけ出してくれて無事入学。
助けてくれてありがとうございました。
翌日から授業が始まった。
クラスは18人。
日本の学校とは違って、席を丸くしてグループで学んでいく形だった。
ここで、チームリョウスケの発表。
1.マッシエル (チリ代表)
すごくたくましい女性。
先生がテストやるよーって言うたびに「Fuck!」って叫ぶユーモアな一面も持ち合わせる。
2.ビアンカ (ブラジル代表)
チャリ通。
俺がわかんねーってなってると、優しく教えてくれた。
3.カミロ (コロンビア代表)
遅刻率100%
その驚異的な遅刻力でクラスの雰囲気を和ます。
4.デュナ (ベトナム代表)
インスタ映えに命かけてる。
最初、昼飯抜いてたら、俺の分まで弁当を作って持ってきてくれた。
5.ナナ (タイ代表)
毎回、お菓子を持ってきてくれる。
そのほとんどを、俺とカミロが食べつくす。
6.リョウスケ(日本代表)
シティーボーイ〔自称〕
ベルマークだけで1億円稼ぐという、志の高い目標を持つ。
授業は全然授業じゃなかった。
ナナが持ってきてくれたお菓子を机の上に広げて、
みんなで食べながら英語でいろんなことを議論する。
先生のブライアンも優しいから全然怒ってこない。
最高。
あと、テストも日本と全然違う。
がっつり答え見てくる。
もう隣の席からの視線がすごいすごい。
外国のテストは、日本よりもはるかに規制緩和が進んでました。
時にはカンニングの域を超えて、机にライティングしだす。
write →wrote →?
ってかんじで質問がちょくちょくきた。
んで、先生がトイレとか行くと、スピーキング始まる。
ボリュームも17くらいで。
もうこれ昼休みの会話なんじゃないかって思った。
そんで答え合わせの時、合ってると Yes!!!
ってめちゃ喜ぶの。
楽しく生きるって、こういうことなんだなって学んだ。
語学学校では、英語よりも大切な事をいくつも得られた。
友達が、日本に旅行に来るから、
その時会話できるように頑張ってNetflixで鍛えてます。
次回は、海外編の最終回。
1カ月の旅で自分が得られたことをまとめます!
そんじゃ‼