19話 中学生の時、「Mt.Fuji 」を「ミト.フジ」っ読んでた。
1年生になったら 1年生になったら
友達100人できるかな（←ここまでは努力でなんとかなる。）
100人で食べたいな
富士山の上でおにぎりを （←きびい）
6才そこらの子ども達が、100人揃って富士山頂は難易度：高
半数以上が、富士山頂よりも高いところまで逝っちゃいます。
そのまま帰ってきません。
おにぎりを食べるなんてもってのほか。
小学生の諸君は、是非この経験を通して挑戦と無謀の違いを学んでください。
僕は、大学2年生の時に初めて富士山に登りました。
今回は、そんな先輩からのアドバイスを書きます。
まず、登ろうと思った目的から。
そこに山があったから登ったわけじゃない。
山に呼ばれたわけでもない。
もっと壮大な理由がある。
人生のビジョンが、
「世界をびっくりさせる。そのために、目の前の人の心を動かす。」
んで、人の心動かすためには、まず自分の心を感動させなきゃって思った。
富士山のてっぺんから見る日の出が、めちゃ美しいって聞いた。
御来光みれば、僕の心臓もガンガンに動くんじゃないかと。
次は、登るメンバーについて。
これ大事。
”何を”成し遂げるかと同じくらい、”誰と”成し遂げるかは大事だと思う。
なんなら、誰と成し遂げるかの方が大切かも。
あんま好きじゃない人と行くディズニーランドか、
けっこう好きな人と行く丸亀製麺だったらどっちを選ぶ？
圧倒的に丸亀製麺。
ってことで、幼馴染集団と登ることを決断。
男子2人 女子2人 合計4人。 最高。
個人名出しちゃうとプライバシーを侵害するから、
これから先はその人を職業で呼ぶことにする。（適当）
１勇者 ２バトルマスター ３僧侶 ４魔法使い
これでいこう。もち勇者はリョウスケ。
夕方から集合して、バスで五合目までいく。
夜9時から登山スタート。朝の4時くらいに頂上に着く予定。
ワクワクが止まらなかった。
あえて不安要素を挙げるなら、勇者リョウスケだけやけに荷物が少ない。
他の三人は結構洋服持ってきてた。
部活の先輩に聞いたら、「半袖・短パン」でいけたつってたから、普通にピクニック気分だった。
この決断が、戦後最大の誤りであることに気が付いたのは、登山開始から3時間後の話。
登り始めは、本当に最高の経験だった。
異世界に来た感じ。
下を見れば雲の下に小さく人間界がみえ、上を見上げれば満点の星空。
満点の空に君の声が、響いてもいいような綺麗な夜だった。
バトルマスターが先頭を引っ張ってくれた。本当に感謝。
勇者は、一番後ろで「グッドチーム！」って声掛けするだけ。笑
悲劇はここから始まりました。
8合目まで順調に登ってたチームリョウスケだったけど、雨降ってきた。
最初は大丈夫かなって思ってたけど、どんどん強くなってきて突風も。
もうね、嵐。
5人全員集結しちゃってる。
ここで集結せずに、Mステに行け。
ここで、薄着だった勇者は真っ先に瀕死状態。
パンツまで浸水してきて、体温が氷点下に差し掛かっていた。
全ての力を呼吸に込めて、命の灯をつないだ。
ここが自分のファイナルファンタジーになるかと本気で覚悟した。
出発前に決めたルールが２つ。
１．しんどくなったら、報告すること。
２．そしたら皆で途中でも下山すること。
でもね、目の前で僧侶と魔法使いが必死に登ってる姿をみたら、諦めようなんて言えなかった。
僧侶に関しては120％文句言うと思ってたのに、黙々と頑張ってた。
身体中のグリコーゲンを必死にブドウ糖に変換して、エネルギーを創出した。
そして、やっと、頂上、、、。
念願の御来光。
のはずだったけど、ガンガンに雨降ってて１ｍ先すら霧で見えないし、体はブルブル震えてた。笑
その後、4人で黙々と下山して、温泉入って帰りました。
小学生諸君、これは挑戦と無謀のどちらだと思う？
挑戦の定義も、無謀の定義も、
それを決めるのは、親でもなければ学校の先生でもない。
自分。
自分が無謀と思えば、それには手を出さないほうがいい。
でも、自分が挑戦だと思うなら、たとえ周りに無謀と呼ばれようが進んでください。
そのかわり、挑戦が無謀に変わらないよう、毎日成長してください。
everyday,自分に勝ってください。
ということで、僕はこの夏、もう一度富士山に挑戦します。
僧侶と魔法使いも誘いましたが、もうやだと断られました。笑
バトルマスターと2人で頑張ります。
どっちもホイミ覚えてないんだよな～。
