36話 一晩中考えたけど、やっぱり綾鷹でした。

 今日さ、夢の中にダーウィン来ちゃってさ。

ちょっといきなりすぎたんで、直ぐに追い返しました。

次来るときは、事前に連絡ください。

 

今回は、1年間取り組んだゼミに関して振り返ります。

まず、自分が入ったゼミに関して。あのね、けっこう攻めました。

ナポレオンでも躊躇するくらい攻めました。

何とか入ることはできたんですけど、ここで問題が起きまして。

ゼミ初日にクラス入ったら、知ってる人全然いなかった。

 

皆がひとつなぎの大秘宝”ワンピース”探してるのに、

俺だけドラゴンボール探してるみたいな。

完全に出るアニメ間違えた。

そんな疎外感を感じていました。

 

本当に優秀な方々が集まっているなぁと。

彼ら、左手だけで重回帰分析やりますからね。

対して僕なんて、円周率すら最後まで言えませんからね。

力の差は歴然です。

 

一年を通してチームで論文を完成させるって感じだった。

前期は、自分たちの研究テーマに関する論文を読みまくって発表。

ここで、自分の唯一の強みが存分に生かされた。

1を10にして発表することができるんです。重回帰分析はできなくても。

目次と最後の結論だけ読んで、

あたかもこの世の全てを知り尽くしたジョブスかのようにプレゼンしてました。

 

後期は、実際に自分達の論文に取り組まなきゃいけなくて、

普通にしんどかったです。

 

そんで、完成した論文を他大学との交流の場で発表して、

今年のゼミが終了。

 

自宅から会場までが1時間ほどだったから、

前日に、友達を泊めることになったんだけど、

彼、夜中の1時に来ました。もう当日ですね。

家着いたら少しだけ発表の練習してから寝ようぜーって固い約束を交わし、

パワポを開くこともなく、漫画読んで寝ました。

 

朝7時20分に家出れば間に合うから、6時半に目覚ましかけたのね。

ちゃんと起きれて、カーテンをばーって開けて友達を起こした。

でも、友達がまだ寝れるっつってきたから、

カーテンをバーッて閉めて、もう一度目つぶりました。

この時は、まさか寝坊するなんて夢にも思わなかった。夢の中にいたし。

 

もっかい目開けたらね、7時5分。

何かしらの相対性理論がこの空間に働いたとしか思えなかった。

お互い急いでスーツ着まして、

友達に関してはコンタクト忘れたーつって叫んでました。

まあ結局集合には間に合ったので良かったです。

 

そんで発表会なんだけど、発表会っていうより、割とガチな大会でした。

5歳児のお遊戯会を想像してたんですけど、東大の院教授とかいるくらいガチでした。

予選、決勝とかもあったし。

それぞれが論文を発表して、質疑応答して、それを大学教授が評価するって感じ。

 

 

予選の1組目の発表聞いた瞬間に、

帰るべきだと天からのお告げが聞こえた。

 

今まで恥ずかしい思いはたくさんしてきた。

①中学時代

北辰テストの会場行くとき、こいつも絶対北辰受けるだろって奴について行ったら、全然違うところについたり、

②高校時代

模試を受けに行ったら同じ会場に元カノがいて、バレたくなかったのに

記入ミスで「シブサワさんいますかー」って教室中に名前が轟いたり、

③大学時代

経営学部の説明会に参加してるつもりだったのに、それは理工学部の説明会だったり、

 

俺の人生って、なんでいっつもコケてるんだろうって。

今回もちゃんとコケた。

 

発表終わって質疑応答になった瞬間、

古今東西、老若男女問わず、あらゆる方面から質問を求める手が挙がりました。

1組目の発表では全然質問なかったのに。

しかも、質問の内容も鋭い奴ばっか。完全に潰しにきてた。

彼ら、事前にアップされた論文をしっかり読み込んだ上で質問してきた。

俺なんて、発表当日まで相手の論文テーマすら知らなかったのに。

 

まあ、僕レベルになると、

ヘコんでも、3秒足らずで復活するんですけどね。

そして、教授が閉会の挨拶してる最中に抜け出して、

ジャケ写撮って帰りました。

 

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